チケットアーティスト

横川 晴児

音楽監督・クラリネット

横川 晴児Seiji Yokokawa

東京都出身。クラリネットを浅井俊雄、細野孝興、ジャック・ランスロ、ユリス・ドゥレクリューズ、ワルター・ボイケンズ、ギィ・ドゥプリュ、室内楽をレーヌ・フラショー、ピエール・ピエルロの各氏に師事。1968年に渡仏、ルーアン音楽院、パリ国立高等音楽院をともにプルミエ・プリを得て卒業後、フランス国内で演奏活動を行う。帰国後東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者に就任、1986年にNHK交響楽団首席奏者に就任。

ソリストとしても、N響定期公演はじめ国内各地の主要オーケストラにおいて、外山雄三、尾高忠明、オトマール・スウィトナー、ヘルベルト・ブロムシュテット、ジャン・フルネ、フィリップ・アントルモン、アンドレイ・ボレイコ他、数多くの指揮者と共演するほか、国外でもBBCスコットランド交響楽団やKBS交響楽団などに招かれる。

室内楽の分野では、フランスのプラドにおけるカザルス・フェスティヴァルに招待されるなど、国内外において数々の音楽祭・演奏会で、アンリエット・ピュイグ=ロジェ、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、ピエール・ロラン=エマール、ヨーヨー・マ、レジス・パスキエ他、著名なソリストたちと共演している。2001年にはクラリネット奏者として名高いアルフレート・プリンツのピアノで、ブラームスのクラリネットソナタ集をBMGファンハウスよりリリース、「レコード芸術」誌で特選に選ばれた。また同時に行ったリサイタルも話題となる。2002年からは軽井沢国際音楽祭で音楽監督を務めている。2010年2月NHK交響楽団を定年により退職。2012年ピアニスト野平一郎と「フレンチ・サマー」をキングレコードよりリリース。

フランスのトゥーロン国際コンクール審査員(1991年・1997年)、ジュネーブ国際コンクール審査員(1997年)、アンリ・デュティユ国際作曲コンクール審査員(2004年)、カール・ニールセン国際コンクール審査員(2005年)等を務める。また、国内外でマスタークラスを行うなど後進の指導にあたるほか、近年は指揮者としても活動している。

1988年第2回グローバル音楽奨励賞受賞。2009年NHK交響楽団有馬賞受賞。作品に「Un Miroir cassé」、著書に「Les gammes et les doigtés」(Alphonse Leduc) がある。

元国立音楽大学客員教授、習志野シンフォニエッタ千葉芸術監督、トート音楽院学院長、ビュッフェ・グループ専属テスター、ダダリオ・ウッドウィンズ専属テスター、習志野文化ホール評議員。

ジェラール・プーレ

ヴァイオリン

ジェラール・プーレGérard POULET

フランスの至宝85歳で現役の巨匠。18歳でパガニーニコンクール優勝。パリ国立高等音楽院の名誉教授。2003年に退官後、パリ市立音楽院とエコール・ノルマル音楽院で教鞭を執り、2005年~2009年、東京芸術大学の客員・招聘教授を務める。2010年から現在は昭和音楽大学の教授。日本のヴァイオリン界のレヴェル・アップに貢献している。多数のマスタークラス、国際コンクールの審査員(長)に招聘されている。これまでに70枚以上のCD等をリリースした。

1995年にフランス芸術文化章 及び1999年に文化功労賞を受賞。2019年5月にフランス文化省から、フランス芸術文化勲章の最高位コマンドール (Commandeur de l’ordre des Arts et des Lettres)を叙勲。

2019年8月に日本国内で第1回ジェラール・プーレ・ヴァイオリン・コンクールを開催し、楽器の貸与を実施した。www.gerard-poulet.com

2023年8月の85歳になる前日に、メンデルスゾーンの協奏曲をオーケストラと録音する偉業を果たした。

小林 美恵

ヴァイオリン

小林 美恵Mie Kobayashi

東京藝術大学音楽学部を首席で卒業。1990年、ロン=ティボー国際コンクール ヴァイオリン部門で優勝。以来、国際的に本格的な活動を開始する。国内外の主要オーケストラと数多く共演する他、室内楽の分野においても活動を広げる。近年では自主企画公演も意欲的に展開しており、〈ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ全曲〉〈シューベルトの世界〉〈ブラームス ヴァイオリン・ソナタ全曲〉等、2023年には〈ラヴェルの世界〉を、2024年2月には〈モーツァルトの夢と幻〉を行ない好評を博した。CDも【J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(全曲)】等、多数リリース。美しく洗練され、またダイナミックで充実した演奏は高く評価されている。 昭和音楽大学客員教授、愛知県立芸術大学で後進の指導にあたっている。

【公式サイト】 http://miekobayashi.com/

山岸 努

ヴァイオリン

山岸 努Tsutomu Yamagishi

1986年千葉市出身。 桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)を経て、2008年同大学を卒業、NHK交響楽団入団。
第51回・第54回全日本音楽コンクール入賞。第12回日本モーツァルト音楽コンクール第1位・大賞受賞。国内主要音楽祭にて音楽賞受賞。第9回千葉市芸術文化新人賞を受賞。
これまでに辰巳明子、堀正文の各氏に師事。室内楽やソロコンサートでも活動中。現在NHK交響楽団第1ヴァイオリン次席奏者。

中村洋乃理

ヴィオラ

中村洋乃理Hironori Nakamura

岡山県笠岡市出身。愛知県立芸術大学を経て、東京藝術大学大学院研究科修士課程修了。第8回日本演奏家コンクール最高位受賞。2011年国際音楽祭「ヤング・プラハ」に招かれ、ヤング・プラハ・フェスティバル・カルテットとしてチェコ各地にて演奏。
2007年から2014年まで東京フィルハーモニー交響楽団フォアシュピーラーを務めた。2015年NHK交響楽団入団。現在、次席奏者。
パルテンツァ五重奏団、フューチャー・オーケストラ・クラシックス(旧ナガノチェンバーオーケストラ)首席奏者、横浜シンフォニエッタメンバー。
2019年より、BSテレ東「エンター・ザ・ミュージック」(毎週土曜8:30〜)の室内楽のコーナーにおいて「The 4 Players Tokyo」のメンバーとして定期的に出演している。

宮坂 拡志

チェロ

宮坂 拡志Hiroshi Miyasaka

東京生まれ。4歳半よりチェロを始める。

桐朋女子高等学校(共学)音楽科を経て桐朋学園大学を卒業。その後N響アカデミー(1期生)を経て2007年にNHK交響楽団入団。 2010年アフィニス文化財団の海外研修員として国立ミュンヘン音楽大学へ留学。 東京•春•音楽祭、軽井沢国際音楽祭等に出演。

今までにチェロを木越洋、堤剛、ウェン=シン・ヤンの各氏に師事。室内楽を故ゴールドベルク山根美代子に師事。 趣味は日本史、鰻屋巡り。

宮崎 由美香

フルート

宮崎 由美香Yumika Miyazaki

東京藝術大学首席卒業。同大学大学院修了。在学中、アカンサス音楽賞受賞、第15回日本木管コンクール第2位。第12回日本フルート・コンベンション・コンクール第2位。第23回日本管打楽器コンクール第2位。皇居内桃華楽堂にて御前演奏。宮崎国際音楽祭、軽井沢国際音楽祭等にソリストとして出演の他、室内楽でも多数出演。NHK交響楽団アカデミー生として研鑽。これまでにフルートを村上成美、金昌国、中野富雄、パウル・マイゼンの各氏に師事。
クインテットアッシュメンバー。
これまでにソロでは、早川りさこ氏と「歌の本」のCDを、クインテットアッシュでは「ユモレスク」「プルチネルラ」「マメールロワ」の3枚のCDを出しており、「プルチネッラ」と「マメールロワ」の2枚は、『レコード芸術』で準特選盤に選出される等、高い評価を受けている。

エレーヌ・ドゥヴィルヌーヴ

オーボエ

エレーヌ・ドゥヴィルヌーヴHélène Devilleneuve

フランス放送フィルハーモニー管弦楽団首席ソロ奏者
パリ国立高等音楽院教授 フランス・サン・モール・デ・フォッセ地方音楽院教授

パリ国立高等音楽院でモーリス・ブルグとダヴィッド・ワルターに師事。国際的な音楽祭にソリストとして頻繁に招かれ、モーツァルト、シュトラウス、カリヴォダ、ヴィヴァルディ、ハイドン、メシアン、リゲティといった主要な協奏曲を演奏している。東京国際オーボエコンクール、ワイト島国際オーボエコンクールで入賞。 ソロ活動のほか、フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団の首席ソロオーボエ奏者として活躍。またパリ国立高等音楽院、サンモール国立高等音楽院、ティーニュ音楽院で教鞭をとっている。

室内楽では、ジャン・ギアン・ケイラス、フランソワ・フレデリック・ガイ、M・W・チョン、マガリ・モスニエ、ニコラ・バルデイルー、シン・ノミネ四重奏団、ワンダラー・トリオなどと定期的に共演している。

フィリップ・ユレルとピエール・アンドレ・ヴァラードが設立したコート・サーキット・アンサンブルに1991年から参加し、現代音楽も彼女の音楽生活の中で大きな役割を担っている。これまでにマルタン・マタロン(Trame)、マルク・アンドレ・ダルバヴィ(Interlude)、ジェラール・グリシー、M・ジャレル、A・シャトゥン、A・マルケウス、I・フェデーレ、F・デュリュー、H・デュフールの作品を初演してきた。

レコーディングでは、2016年に村田理夏子とオーボエとピアノのためのフランス音楽のアルバムをKlartheレーベルで録音のほか、カーターのソナタ(クラシカ)、フランソワ=ギとのベートーヴェンの五重奏曲(ナイーブ)、ブロートのオーボエとハープのための室内楽(クラシックタレント)、ソリスティ・ヴェネティとのボッケリーニの協奏曲(エラト)、M・W・チョン、K・オノ、M・ヤノフスキとのいくつかの録音(ドイチェグラモフォン、ハーモニア・ムンディ)等が挙げられる。 ビュッフェ・クランポンの公式アンバサダーを務めており楽器は「プレステージ」モデルを使用、フランス流オーボエの世界的な影響力に貢献している。リードはベルテロを使用。

藤井 洋子

クラリネット

藤井 洋子Yoko Fujii

元・読売日本交響楽団首席クラリネット奏者(1991~2021年8月)。桐朋学園芸術短期大学非常勤講師。桐朋学園大学非常勤講師。日本クラリネット協会副会長。
桐朋学園大学在学中に渡仏。フランス国立パリ高等音楽院クラリネット科及び室内楽科を1等賞で卒業。
東京文化会館小ホール、ハクジュホール等でリサイタル。読響とはウェーバー/クラリネット協奏曲第1番等などソロ共演多数。現在、出羽真理(ピアノ)と宮地楽器ホール(小金井市)を拠点に定期公演を展開中(アンサンブル フォンターナ シリーズ、2014年より)。
古沢裕治、二宮和子、G.ドゥプリュ、J.ランスロの各氏に師事。第1回日本クラリネットコンクール第1位、第2回日本管打楽器コンクール第2位(1位なし)、トゥーロン国際コンクール銀メダル。

チェ・ヨンジン

ファゴット

チェ・ヨンジンYoung-Jin Choe

韓国釜山出身。韓国芸術総合学校卒業後渡独。
ダーク•イエンセン氏に師事。ハノーファー音楽大学ソリストクラス最高演奏者課程卒業。
韓国史上初、東亜新聞コンクールにて3回連続最高位入賞し、兵役免除。
ドイツ•バイロイト国際コンクールをはじめ、国内外有数のコンクールにて優勝。
ノルウェー•トロントハイム•シンフォニー•オーケストラ首席奏者を経て、
2005年より東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者。

日高 剛

ホルン

日高 剛Takeshi Hidaka

長崎大学経済学部を卒業後、東京藝術大学、オランダ・マーストリヒト音楽院にてホルンを学ぶ。2000年広島交響楽団に入団後、2013年まで日本フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団、NHK交響楽団ホルン奏者を歴任した。これまでに軽井沢国際音楽祭、木曽音楽祭に参加。現在、東京藝術大学准教授。国立音楽大学・昭和音楽大学・相愛大学各講師、名古屋音楽大学客員教授、日本センチュリー交響楽団首席客演ホルン奏者、新日本フィルハーモニー交響楽団首席ホルン奏者を務める。

植松 透

ティンパニ

植松 透Toru Uematsu

NHK交響楽団首席ティンパニ奏者。東京都出身。N響海外派遣員としてベルリンに留学、 R.ゼーガースのもとで研鑽を積む。オーケストラ活動はもちろん国内外の音楽祭、ワーク ショップにも多数参加、ソリストとしてもN響と度々共演、2019 年には F.グラスのティンパニ協奏曲を共演し N 響定期公演年間ベストソリストにも選出された。また幼児と音楽 の関わりを打楽器の視点から捉える研究も長年続けており、主宰する「たいこアンサンブ ル・トムトム」では全国の幼稚園や特別支援学校、被災地などを訪れ、子どもたちとの音楽遊び活動を展開している。ピタゴラスイッチ、ムジカピッコリーノ、音楽ブラボーなどETVの教育番組にも数多く出演。現在は埼玉県ときがわ町の山あいに居を移し、豊かな自然の中で地域の人々や子どもたちとの交流を通して楽しく心豊かな音楽作りを日々模索している(稲作もしてます、手植え手刈り無農薬!)。

秋場 敬浩

ピアノ

秋場 敬浩Takahiro Akiba

東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻を首席で卒業。在学中にアリアドネ・ムジカ賞、安宅賞、アカンサス音楽賞、同声会賞受賞。その後、同大学院音楽研究科に進み、2015年に博士後期課程修了。博士号(音楽)取得。大学院在籍中に渡露、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院でM. G. オレーネフ教授に師事し、2011年に国家ディプロマを得て同音楽院研究科修了。東京のオペラの森(東京・春・音楽祭)、エイヴェレ・ピアノフェスティヴァル(エストニア)、軽井沢国際音楽祭、コミタス生誕150年記念フェスティヴァル(アルメニア)等に出演し、リサイタル、室内楽公演を行う。これまでに、アラクス・マンスリアン(S)、カレン・シャーガルジャン、小林美恵、漆原啓子(以上Vn)、川本嘉子(Va)、ドミトリー・フェイギン(Vc)、横川晴児(Cl)、コミタス弦楽四重奏団といった国内外の名演奏家たちと共演を重ねる。現在、愛知県立芸術大学音楽学部ピアノ・コース専任講師。

川島 余里

ピアノ・通奏低音

川島 余里Yori Kawashima

東京藝術大学附属音楽高校を経て同大学作曲科卒業、同大学院修了。H.ピュイグ=ロジェに師事した影響で1989年渡仏。パリ国立地方音楽院にてピアノ科とピアノ伴奏科のプルミエ・プリを取得。O.ギャルドン、G.ジョワ(デュティーユ夫人)に師事。トップクラスのソリストから伴奏を依頼されており、とりわけヴァイオリンの巨匠ジェラール・プーレに最も信頼されるピアニストとなる。パリのロン・ティボー・ヴァイオリン・コンクールの公式伴奏者。パリ国立高等音楽院を始め、複数の音楽院で伴奏者の勤務を経て、2005年帰国。伴奏ピアニストとして第一線で活躍。東京藝術大学弦楽科及び附属 高校で伴奏助手を務めた後、現在は東京藝術大学と昭和音楽大学でソルフェージュと室内楽の講師。2005年吹田音楽コンクール作曲部門にて、ヴァイオリン・ソロの曲で第1位を受賞。日本フォーレ協会会員。 当協会創立30周年を記念した、協会の8人の作曲家によるピアノ作品集「フォーレ讃」の中の一曲を作曲している(2020年5月に音楽之友社から出版された)。