ニュース

2018.08.25

都内リハーサルの最後

フェスティバルオーケストラ、都内でのリハーサルは最後となる今日はまずはシンフォニーからです。 通し稽古から。

仕上げに向けてのブラッシュアップが 進みます。

先日軽井沢大賀ホールへ打ち合わせのためにお邪魔しましたが、既に涼しく秋の雰囲気漂う軽井沢。ブラームスを聴くには相応しい風景です。

「innig」というドイツ語

「innig」という言葉がドイツ語にあります。 日本語訳でいうと心からのとか情愛のこもったとかいうのかもしれませんが、日本語での的確な訳はなかなかぴたりときません。

けれど、演奏で、あぁ、こういうことかな…と感じることがあります。

今日初めてリハーサルに合流してくださったミロスラフ・セケラさんのブラームスにはたくさんのinnigが感じられるのです。ひとつとして音を叩きつけることなく、一度身体と心を響かせるために音楽を飲み込んで内側から生み出すかのように掌握されたブラームスの感情がそこにはあります。溺れすぎず叫び過ぎない、ブラームスらしさが、秘められているかのように。

宮坂さんのあたたかなチェロソロに始まる3楽章がその極地かもしれません。ひそやかに、沁み入るように歌心が広がる中間部では、クラリネット野田さんの美しい弱音とセケラさんのピアノがやさしくやさしくとけあいます。

セケラさんの音楽を受け取ってオーケストラも変化して行きます。セケラさんのブラームスにみんなで寄り添っていく様子がとても新鮮なリハーサルとなりました。

素晴らしいソリストをお迎えします。 9/1のフェスティバルオーケストラコンサート。

ぜひ、お越しください!

今日は、昨年のソリストでもある フルートのトマ・プレヴォさんも リハーサル見学にいらしてくださいました。 音楽を愛する者たちの集い…音楽祭が、 間も無く始まります!